ＮＥＣのＰＣエンジンＤＵＯ以降のゲーム機にはトルクスねじという普通のドライバーでは開けられないネジを使ってあります。不用意に分解されない様にしたんだと思います。ですのでまずはこれが必要です。トルクスドライバーの１０番です。ちょっと大きなホームセンターなら置いてあると思います。写真はドライバーの先です。

トルクスドライバーで底面の４本のネジを外します。

ネジを外せば側板が取れます。少し下にずらすとすんなり外れます。

正面向かって左側面です。がっちりシールドされたメイン基板が見えます。後方には電源基板があります。前面パネルと上部のパネルはネジでは無くツメで止めてあるのがわかります。

右側は何もありません。こちらにもパネルを止めるツメがあります。

左右のツメを起こしながら前面パネルを外します。ツメさえ折らないように気を付ければ簡単に外れます。

上側パネルもこの様にツメで止まっています。ツメを浮かせながらゆっくり外します。

上部パネルを外す時にフタ開閉スイッチからのコードのコネクタが基板に繋がっていますので、これを外して下さい。

ネジ４本でＣＤドライブが止められていますのでこれを外します。前所有者は喫煙者だったようで汚れがハンパで無いです。私も止める前まではかなりの喫煙者だったんで、偉そうな事は言えませんがこういうの見るだに付け止めて良かったなぁと思う今日この頃であります。

ＣＤドライブ裏側です。今回はまずレンズ表面をイソプロピルアルコールで掃除しました。べっとりヤニが付いてましたので、何回も根気よくやりました。そしてピックアップレール部の古いグリスを落としてグリスアップしました。ステンレスレールにダイキャストのピックアップベースとで耐久性はありそうなんですが・・・。本来ならピックアップのカバー外してレンズ裏側を掃除するとなお良いのですが、本格的にバラさないと綿棒が入りそうにないんで今回はここまでとしました。

上面パネルを戻したところで、ゲームのＣＤを読み込ませながらこの５つの（上のは写真で半分切れてますが）半固定抵抗を少しずつ回して様子を見ます。本来なら基板パターンを追いかけてどれが何の調整か調べてやるのが原則なんですけど（当たり前だ（＾＾；）めんどくさいので（爆）ドライアンドエラーでやってみました。こういう半固定抵抗をいじるときは元に戻せるようにかならずマーキングしておくことです。これで最悪元に戻せないという悲劇は解消できます。また大体こういうのは微調整のためについてるものですから、回しすぎると良いことはひとつもありませんので注意しましょう。何度も根気よく調整してみます。

次画面のロードが格段に早くなりました。安定して読めているようです。

アニメーション画面も息継ぎせずスムーズに進行するようになりました。何でテスト用ゲームが「銀河お嬢様伝説ユナＦＸ」なのかというとアニメーションの動きが結構激しいから今回のテスト向きなだけで他意はありません。なら「バトルヒート」でもいいやんって言われるでしょうけど、そこはそれ（爆）。だって見てて楽しくないもん。