内蔵用CD−Rドライブ(ATAPI)をUSB外付けドライブにしよう!

 

  先日、サブで使っていたPC(DOS/V機)のCD-RドライブをDVD-Rドライブに入れ替えました。当然前に使っていた内蔵型のドライブは余ってしまいます。時折音楽CDを編集して焼いていたくらいなのでそんなに使用頻度もありません。今時CD-Rドライブなんて欲しがる人もいませんが、当時わりと評判の良かったドライブなので捨てるにはもったいない。何より低速で安定して焼ける昔のドライブは音楽CDを作るには最適だと言う方も多いです。いずれにしても今となっては低速ドライブなんて買おうにも買えないのである意味貴重です。

 それならいっそ外付けドライブにしてしまえば、別のデスクトップやノートに必要な時だけ付けて活躍の場が広がります。外付けというとインターフェースをどうするかという事になりますが、今となってはSCSIよりはやはりUSBでしょう。SCSIならボードないしカードが必要ですが、USBなら今時のマシンには標準で付いていますので使い勝手が全然違います。

 そんな訳で今回は「余ってしまったATAPI型内蔵用ドライブをUSBの外付けドライブにしてしまおう!」です。

 今回余ったドライブです。CD、DVDドライブもどんどん新しく速い機種が出ますし、どんどん安くなっていきます。(もっともドライブの作りは年々安っぽくなって壊れるのも早くなってるみたいですが)。

こういう光学系回転ドライブはある意味消耗品なのでガンガン使ってヘタったり壊れたものは捨てるしかないのですが、そんなに使用頻度が無いまま古くなってしまったものはやはりちょっと捨てるのは抵抗があります。昔のは作りも良いですので。

 機種はプレクスターのPX-W1210TA。2001年の5月製造ですね。当時は評判の良かったドライブで焼き込み品質にも定評がありました。CD−Rで最大12倍速ですが、今の高速ドライブと違って1倍速から焼くことが出来ます。(最近の高速ドライブでは低速が選べないものが結構あります)。

音楽CDを焼いている人の中には、音楽CDは出来れば最高でも4倍速くらいで焼いた方が焼き込み品質のいいものが出来るという意見も根強いのでそういう用途には貴重なドライブかも知れません。もっともお金があれば「AUDIO MASTER」とかのそれ用のドライブ買えばいいんでしょうけど。

 さて、どうやって外付けUSB化するかというと、ジャンクの外付けUSBドライブを手に入れてきて中のドライブ部分を入れ替えるという単純な作業です。最近は外付けのUSBドライブのジャンクはずいぶん安く簡単に見つかるようになりました。

USBには1.1と2.0規格がありますが、今回は低速ドライブ(それもCD)なので1.1の転送速度でも全く問題は無いです。今回のこれはハードオフで500円。中のドライブは生きてるかどうかは関係ありません。生きていてもどんな使い方されてるかわかりませんし、信頼性にも疑問があるので迷わず廃棄です。この手の製品はインターフェース部分の基盤が壊れることはそう多くありませんので「電源入りました」なものなら大丈夫だと思います。使い方にもよりますが、ACアダプタタイプより電源を内蔵してるものの方が使い勝手はいいと思います。

ロジテックのLCW-WINUという機種です。PCへのUSBでの接続にはメーカー製のドライバを使わなくてはいけないので、出来れば買う前にメーカーのHPから買おうとしてる機種のドライバがダウンロード出来るかどうか確認すると良いでしょう。今回この機種のWindowsXP用のドライバはロジテックのHPからちゃんとダウンロード出来ました。

電源もきちんと入るのを確認。

 ネジを外してフタを開けます。リコーのドライブが付いてました。そんなに悪いものは使って無いようです。

 中を開けてみるとわかりますが、この手のものは内蔵用のATAPIインターフェースのドライブに電源部とATAPI→USBの変換基盤が付いてるだけです。なので、簡単に手持ちの内蔵用ATAPIドライブと入れ替えが出来る、という訳です。

付いてるドライブからフラットケーブルと電源ケーブルを抜きます。

 ネジを外してドライブを取り外します。この時外したドライブのジャンパピンの設定を確認します。多分ほとんどマスター設定になってるとは思いますが、一応確認。

入れ替えるドライブのジャンパピンの設定を外したドライブと合わせ(今回はマスター)、ドライブを取り付け、フラットケーブルと電源ケーブルを差し込みます。ドライブの奥行きなどがそれぞれ違いますので、今回はこんな感じでフラットケーブルがギリギリの長さでしたがなんとか取り付けられました。

 フタを戻して取り替え完了です。ロジテックの筐体に入ったプレクスターの外付けドライブ完成です。

 PCに取り付け、ドライバをインストールします。メーカーHP(今回の場合はロジテック)に書かれてるドライバインストール方法の通りの作業で問題ないと思います。

 デバイスマネージャで確認します。 

無事OSに認識されました。

 試しに焼き込みをしてみます。1倍速できちんと書き込まれています。

音楽焼き込み専用低速外付けドライブとして、主にノートで使おうと思います。私のノートはペンティアム3の550MHzとちょっと古く、CD−ROMドライブしか付いておらず、今まで焼き込みが出来ませんでしたから重宝すると思います。

 実は、余っているドライブはこれだけでは無くて、もう1台DVD-ROMドライブが手元にあります。前述のように私の使ってるノートPCは古く、当然DVD-ROMも読むことが出来ません。ですのでこれも外付け化してノートでDVD-ROMを扱ったり、DVDで映画を見れるようにしてみましょう。

 前回と同じじゃつまらないので、今回はバッファローのジャンクを買ってきました。CRW-L40U2という機種です。例によってメーカーHPにドライバが有るのは確認済み。こちらもハードオフで「電源入りました」で500円でした。

 早速ケースをバラします。この機種はネジを使ってなくて全部はめ込みでした。結構ツメが固くかみ合ってますので破損しないように気を付けてケースを開けます。

開けるとこんな感じです。ロジテックよりはケースは奥行きが長いです。

 電源とUSB部の基盤が2階建ての構造ですね。間には絶縁用のプラスチックシートがありますので、組み立ての時は忘れずにちゃんと元に戻しましょう。

 フラットケーブルと電源ケーブルを外します。

 付いていたのは中国製のドライブ。TOP−Gってメーカーみたいだけど知らんなぁ・・。あまりいいドライブ使って無いような気がする・・。

 外したドライブのジャンパ設定の確認。こちらもマスター設定だったので、取り替えるドライブもマスターに設定。

 上が付いていたドライブ、下が交換するドライブ。今回は前回と違ってスペースは余裕。前回こちらのバッファローの方を使えば良かったかなぁ。

 ドライブを取り付けケーブルを接続します。

ケースを元に戻します。CD−RWドライブの筐体を着たDVD−ROMドライブです。

全面のフタを付けて完成です。

全面カバーが付いているものは中のドライブを取り替えるとまれにイジェクトボタン等の位置が合わなくて操作に支障が出るものがあります。ちゃんとトレイが支障なく出てくるか確認しましょう。この後PCにつないでドライバをインストールすれば完了です。

 という訳で少々サイズがデカいので取り回しは良くは無いですが、内蔵用ドライブのUSB外付け化完了です。もっぱらCD−ROMドライブしか付いてないノートで活用してます。今回は手持ちのドライブを使ったので2台で1,000円で完成です。手元に余ったドライブがあるならこのように外付けにして有効活用されてみては?(自己責任でお願いしますね)

(2006年7月記)

 


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