業務用MVS基板にヘッドホン端子を増設しよう!

 

 一般家庭で使われることを前提に作られている家庭用ネオジオには夜間の使用も考えて当然という感じでヘッドホン端子が装備されていますが(というよりステレオ音声が取れる外部出力がこれしかないという別の用途もあるけど)業務用であるMVSにはヘッドホンがそのまま繋げる端子はありません。ですが、幸い一部のMVS基板には4ピンのヘッドホン出力が装備されており、そのボリュームも基板上にあります。。今回はまぁなんてことないんですが、ここにステレオミニジャックを付けてヘッドホンがそのまま挿さるようにしようというだけです。やっぱり手軽にヘッドホンが使えないと普通の家庭では夜遊べないので。

 また、これをつけることにより家庭用と同じく手軽にステレオ出力を得ようというつもりもあります。JAMMAハーネス→コントロールボックス間にステレオ用の配線を付けるより簡単です。素直にスピーカー端子にスピーカー付けてもいいんですが、常設ならともかく移動が不便かなというのと、結構ゲームやるときはヘッドホンがデフォルトという方も多いみたいですし。せっかくネオジオゲームはステレオ音声なのだからモノラルでしょぼしょぼやりたくないですもんね。

1.用意する物

(1)ステレオミニジャック

何でもいいです。普通の電気パーツ屋さんでも安く手に入りますし、サウンドボードのジャンクとかがあったらそれから取ってもいいです。どうしてもオレは標準プラグ装備の本格的ヘッドホンが使いたい!という方はステレオ標準ジャックを用意してください
私は近所のパーツ屋さんで120円でゲット。

(2)パソコンのCDドライブ用音声ケーブル

自作パソコンショップ等で手に入れましょう。ジャンク屋さんにも数十円でいっぱいあるんじゃないかと。CD−ROMドライブとサウンドボードを内部で繋ぐケーブルです。新品でも200円もあれば買えるのでは?。私は解体したパソコンについていたものが手元にあったのでそれを利用しました。

 なんでCD−ROMドライブ用ケーブルなのかというと、サウンドボード側のコネクタとケーブルがそのまま使えるからです。たぶんコネクタとコード別々に買うより加工が楽で安いと思います。

2.作り方

完成コード

(1)ケーブルのCD−ROM側コネクタを切り離し、ステレオミニプラグをハンダ付けする。

・・・・・・これだけです。すみません(笑)。ステレオミニプラグにもいろいろな形がありますので一概に説明できませんが、LチャンネルとRチャンネルとアースを間違えないように配線すればそれでOKです。このケーブルのサウンドボード側コネクタはMVS基板の4ピンコネクタにぴったりはまります。

こういう感じでぴったり繋がると思います。この写真は基板前側から写した物で極性は赤のコード(基板奥側)がRチャンネル+なのでステレオミニプラグのRチャンネル側に、白のコード(基板手前側)がLチャンネル+なので同じくLチャンネル側に結線します。真ん中2つが両方ともアースなのでちょうど付いてる黒のコードを利用してこれをステレオミニプラグのアースに繋ぎます。ちなみにこの基板はMV−1FSですが、他の型の基板もこのコネクタがピッタリはまるかどうかはわかりません。

一応、MV−1FSの取説の該当部分を載せておきます。上の写真とは逆で上がJAMMAコネクタ側です。これはスピーカーの配線しか書いてありませんが、ヘッドホンもこの並びと同じです。なお、これに記載がある「ステレオ・モノラル切替スイッチはヘッドホンには関係ないようです。外部スピーカーを繋ぐときはこのスイッチは非常に重要です。JAMMAハーネスの音声配線を取り去った上で外部スピーカーを端子に繋ぎ、この切替SWをステレオ側に切り替えないと不具合が出るようです。

余談ですけど、MVS基板買うときは取説があるかどうか確認してから買った方がいいです。やはりこの取説が無いとなにかやろうと思った時に結構重要な事が書いてあるので
なにかと不便ですので。個人売買とかで手に入れる時は特に。今回みたいな簡単な工作(・・にもならん(^^;)程度のことならそうでもないですが。

 (2004・10月記)

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