アーケードのあの格闘ゲームがそのまんまお手元に!
|
まず当然ですがこれが必要です。 |
MV−1FS基板です。 |
BIOS−ROMです。純正は東芝製EP−ROMです。 |
|
家庭用コントローラを1P側、2P側の2つ挿せるコネクタです。 |
|
外部スピーカーとヘッドホンを接続することが出来る端子です。ステレオで出力されており、アンプ回路を通って出てきていますので、特に大音量を出さない限りアンプを繋ぐ必要はありません。JAMMAハーネスを通しての出力はモノラルですので、コントロールボックスで家庭用テレビに繋ぐ場合は音声はモノラルとなります。ステレオで聴きたい場合はここにステレオスピーカーを繋ぎますが、JAMMAハーネス側のスピーカー配線(10番とk番)を取り外す必要があります。(同時に使えない) |
|
ヘッドホンと外部スピーカーの音量は基板上のスライドボリュームで調整できるようになっています。 |
MVS基板に電源を供給する。基板からの画像・音声信号を家庭用テレビ(ビデオ端子やS端子等)に繋げる様に変換する。コントローラーの信号を基板に伝える。等の機能を持つ物です。今回はこの分野で定評があり、耐久性等も評判のよいシグマ電子製のAV−7000を選びました。 |
前面です。青い端子の部分に基板に繋ぐハーネスを繋ぎます。 |
|
上面です。左から音声のステレオ・モノラル切り替え(ネオジオの場合はどちらでもモノラルです)。ヘッドホン端子(同じくネオジオの場合はモノラル)。RGB端子の有るモニターに繋ぐためのRGB端子(専用ケーブル使用)。CBCというトリマは通常調整する必要は無いです。そして通常のビデオ端子でテレビに繋ぐための端子(専用ケーブルを使用)があります。
|
左側にはコントローラ端子が2つとモニターの明るさ調整のツマミがあります。 |
|
右側には電源スイッチとコントロールボックスから供給される+5Vの電圧を調整するトリマーが付いています。 |
ジョイスティック型コントローラーです。 |
ちなみにコントロールボックスとコントローラーが一体化したものもあります。写真はシグマ電子の雷神です。これ1台で2人対戦も出来ます。定価29,800円。バラで買うよりかなりオトクですが、おそらく先にコントローラ部分が壊れるでしょうけど、その場合修理がきかなかったらコントロールボックスも一緒に無くなるということになります。また、後々ハーネスを変えて麻雀ゲーム等を楽しもうと思ってもコントローラーのみの差し替えが出来ないという事もあります。もっとも他社の「ツインラダー」という製品のように2人分コントローラー+麻雀パネルという広範囲に対応するものもあります。大きさもかなり大きいです。(この画像はトライさんのHPより無断拝借。すみません。まぁカタログということでお許しくださいませ) |
ゲーム基板とコントロールボックスを繋ぐ配線を「ハーネス」といいます。
|
ゲームカセットです。「MVS」の表記のあるものを使います。家庭用のネオジオカセットは使えません(形状も違う)。基板屋さんでは大体カセットの他にはアーケード筐体に取り付けるプラスチック看板(写真左下)やインスト(インストラクチャーカードの略)と呼ばれる簡単なゲーム内容と操作説明の紙(同右下)、ゲームの初期設定(コンティニュー回数や画面表現等をディップスイッチで設定する)のための取扱説明書、その他格闘ゲームの場合は長細い「技表」が付いています。家庭用のような詳細な説明書はありませんが、これはアーケードは自分でプレイしながら見つけてねってニュアンスなので当然といえば当然です。これらが無いと価格は安くなりますが操作などすべてを自分で見つける事になります。また、純正の本物が汚損などで無くなっていてかわりにカラーコピーで添付されて売られている場合もあります。今回は人気の高い「メタルスラッグ」をチョイス。家庭用カートリッジは10万円以上というプレミア価格が付いていますが、今回のMVSは8,000円で入手。これぞMVSのメリットです。 |
今回購入した基板には足が付いていませんでした。机の上にベタッと基板を置くのはちょっとアレなんで、電気パーツ屋さんでプリント基板用のスペーサーを買ってきて足として取り付けました。基板の足は販売店によって最初から付けてくれてたり、別売のお店もあります。今回購入したトライさんでは最初からは付けてないそうですが、必要な本数を購入時に言っていただければお付けしますとの事でした。(だからと言って100本とか言わないように(^^;。今回は後日6本ほど送っていただきました) 下の写真がその足です。 |
|
スペーサーを取り付けたついでに今回は気分でアクリル板を加工して底板としてつけてみました。アクリルは静電気が起こるのでどうかとも思われるでしょうが、このへんは私の単なる気分なのであまり気になされませんように。 |
コントロールボックス側のコネクタを差し込みます。切り欠きがつけてあり表裏間違えないようになってます。 |
|
基板側のコネクタを差し込みます。JAMMAコネクタには「部品面」というシールと「ハンダ面」というシールが貼ってありますので、かならず間違えないように挿してください。「部品面」のシールの方をいろんな部品が付いている面に向くように付けます。間違えると基板を破壊します。簡単に逆方向に付きますのでこの確認はクセをつけて必ず行うようにしましょう。 |
|
コントロールボックスから出ている+5Vの電圧が正しく出ているかどうか確認します。これが狂っていると安定動作しません。ただ、シグマ電子の取説には「あらかじめ調整してあるので触らないでください」と書いてあるので新規購入の場合は特に調整する必要は無いでしょう。 余談ですがまだアナログテスター使ってんの?とか言われそう(笑) |
+5Vが狂っている場合は付属のドライバーで電源スイッチ横のトリマーを回して調整します。 |
|
コントローラーとコントロールボックスを繋ぎ、コントロールボックスと家庭用テレビを繋いで配線は終わりです。 |
スタート画面が出たらOKです。 |
|
ゲームが始まれば全てOKです。思う存分MVSの世界を楽しんでください。 |
どうでしたか?最初の説明がだらだら長いので難しいんじゃないかと思ったかも知れませんが、実際の作業はたったこれだけです。MVSは値もこなれてきて格闘ゲーム好きなら思いっきり遊び倒せると思います。また、格闘はどうも・・なんて方でもネオジオには本数こそ少ないですがクイズやパズル、麻雀、シューティングなどもありますのでこれらを楽しんでみてもおもしろいのではないでしょうか?。ぜひお手軽なMVSからまずはアーケードゲーム基板の世界に触れてみてください。ハマっても責任持てませんけど。
(2004・10月記)