業務用MVSをデバッグネオジオ化して遊び尽くそう!
「デバッグネオジオ」という言葉を聞いたことがありませんか?。これはネオジオに電源を入れた時に一番初めに読み込みに行くBIOS(一番基本的部分を司るシステムプログラム)をデバッグ機能を持つBIOSに入れ替えて、本来ゲームの開発・デバッグ時にしか使えない機能を使えるようにしてしまおうと言うものです。純正のデバッグBIOSは開発元であるSNKが持っており一般には配布されませんが、海外の有志がSNK純正BIOSの機能を超えるBIOSを開発しHP上で公開しています。 上の画面で判るように、リージョンコード(日本・アメリカ・ヨーロッパ)や動作モード(家庭用・MVS)を選べたり、ゲーム中にチートを行うか設定出来たり、メモリ内にロードしているデータにパッチコードを当てたり、ゲームの効果音やBGMを聞けたりします。 ここではMVSのBIOS−ROMを交換してデバッグネオジオ化する方法をご紹介します。 (注:ほとんどのMVS基板はEP−ROMがソケットで付いているので交換は容易に行えますが、MV−1BとMV−1CについてはSOP−ROMが基板に直にハンダ付けされているのでかなり作業は難しくなります。従ってここでは記述していません。該当基板も所持しておりませんので・・。) (1)「UNIVERSE BIOS」本体を用意する「THE UNIVERSE BIOS Official Home Page」(http://unibios.free.fr/)から最新版がダウンロード出来ます。 (2)BIOS書き込み用EP−ROMを用意する
(3)EP−ROMにデータを書き込む(1)で入手したファイルを解凍すると3つのファイルが出てきます。このうちの「uni-bios.rom」というファイルの内容をEP−ROMに書き込みます。書き込むにはROMライタ(40pin・1メガの焼ける物)が必要です。これでBIOS−ROMの作成は終わりです。ROMライタなんて持ってねぇよって方はこちらをご覧下さい。 (4)純正ROMと差し替える
(5)電源オン交換が終わったらゲームカートリッジを挿して電源を入れます。UNIVERSE BIOSの初期設定画面が出ればOKです。お疲れ様でした。引き続き設定をして下さい。UNIVERSE BIOSの簡単な使い方については公式ページの他にも検索すると解説してるページがありますので参考にして下さい。 (6)ROMの入手方法・ROMライタを持って無い方は・・いくつか方法があります。あきらめないでがんばりましょう。 (a)業者さんにお願いする。 代表的なところでGRIDさん(http://www.grid.co.jp/)があります。ここは本来クルマのROMチューン等をやっているお店ですのでくれぐれもUNIVERSE BIOSの質問などはなさらないようにお願いします。 (b)某オークションで購入。 某オークションのネオジオのカテゴリではこのEP−ROMを販売している方がおられます。また、データ書き込みも購入者にはサービスでやってくれるようです。ただし、あくまで書き込み作業の代行サービスなので、利用規約・著作権などの問題を依頼者側で承諾した上でuni-bios.romはこちらでダウンロードして用意しなければなりません。評価の良い方なら問題は無いと思います。 (7)家庭用ネオジオはデバッグ化出来ないの?上記方法で出来ますが、BIOS−ROMが基板直付けなので、ハンダを除去して取り外し、新しいROMをハンダ付けしてやる必要があります。ハンダ作業に自信の無い方はお奨め出来ません。 どうですか?チートやゲーム改造は邪道だ!という主義の方にも国別の切替や、MVS(業務用)基板でも家庭用にしか無い機能を使える等なかなか魅力的なBIOSだと思います。ネオジオを遊び倒したいあなたの強い味方のBIOSだと思いますよ。 (2004・10月記) |